10月14日(土) 午後2時から、小雨煙る「睡足軒の森」(茶室・囲炉裏を配した古民家/文化財)に総武相撲甚句会(※)他の方々(12名)をお招きし、「相撲甚句フェスタin新座」が開催されました。※全国大会優勝チーム。最高齢はとても元気な90歳の女性。
相撲甚句は江戸時代から続く伝統芸能で、七五調の哀調帯びた独特の節回しで唄われ、「ア~、ドスコイ~ドスコイ~」、「ホイ」と合いの手が入ります。
一般的に相撲甚句は添え物で、単独イベントは初の試みとのことでしたが、近隣からも会長、副会長、幹事長始め校友の皆さまが雨のなか駆けつけてくれ、22名の方々にご参加いただきました。
新座稲門会/伊藤会長の歓迎の挨拶に続き、総武相撲甚句会/中村会長がご挨拶。城西相撲甚句会/村田会長の拍子木を合図に、事務局の上小澤さん(稲門)のMCで会は進行。村田会長からは甚句の歴史や特徴などのお話を伺いました。
唄は、まくら唄(前歌・後唄)、メインの本唄、はやし唄となり、内容は風物、世相などの他、現役力士「高安」に関するもの等々いろいろです・・・。
言葉自体の持つ音調が美しく、聞いていると心に染み入るようで、心地好さが広がります。特に師範でもある本部(日本相撲甚句会)の中込理事による、花嫁が嫁入りの日に父親にしみじみ語りかける情景の「嫁に行く日に」の時はおもわず涙がにじみました。さすがに聞かせてくれます。
途中休憩、クイズを挟んで後半の部では、不肖私(細川)作詞の「新座稲門会甚句」を披露させていただきました。前唄は私が唄い、本唄はMC上小澤さん(稲門)に唄っていただきました。
近隣稲門会それぞれの甚句も、当日何とか間に合いましたので、ご臨席の各会長、副会長に前に出ていただき一緒に唄いました。
素人の座興レベルの詞はともかくとして、全員参加の「ア~、ドスコイ~ ドスコイ~」、「ホイ」の合いの手とともに会場が一体化し大いに盛り上がりました。
ラストは、本日ご参加の皆さまへの御礼の唄とも言うべき「当地興行」(感動的!です)で締められ、約1時間45分の会も無事お開きとなりました。
クイズの景品は、市場価値8000円と人気の絵番付(10枚)や番付表などが漏れなく(22名に)あたるなど豪華版。皆さん大喜びでした!
総武甚句会中村会長は大動脈瘤破裂による一ヶ月もの集中治療室で、死出三途の旅から奇跡的に生還された方です。長い闘病生活(今も2日に一度の透析で腕は瘤で変形してます)を経て巡りあったのが“相撲甚句”の世界で、人生観がガラッと変わった由。しかし、唄は力強く迫力満天! 上手い! 思わず引き込まれました。
今回、会場がまさに伝統芸能にピッタリの風情だったこともあり、相撲甚句の魅力をより堪能することができたのではないかと思います。
総じて皆さんからご好評をいただきましたので、機会をみてまた実施できたらと考えております。 [細川記]